家族を介護する際に気を付けたいこと

家族の介護をする場合、要介護者の視点に立ち、介護の方法などを考えて行くことは欠かせません。単に決められた作業をこなすだけでは、介護者となる家族も介護を受ける側も疲弊してしまいます。特に介護をする相手が一人暮らしだった場合は、家までの往復だけでも大変です。要介護者の尊厳を守る形を模索することは大切ですが、介護の質を高めることはもちろん、長期に渡り、介護を継続して行くためには、介護者である側が心身ともに健康であることも重要になります。

介護では、要介護者に焦点が当たることは多いものの、介護者となる家族が注目されることは少なく、介護者がストレスを抱えてしまうことも多いものです。加えて、介護生活が始まると状況が好転することは少なく、どんどん介護の比重が大きくなっていくことも少なくありません。介護者に余裕がなくなると、要介護者ともども助けが必要な状態に陥ってしまい、共倒れとなりかねないので注意が必要です。

介護者は、必要以上に頑張り過ぎたり、完璧を目指したりといったことをしないように心掛けましょう。できることだけを明確にし、介護者である家族がやるべきなのかをしっかり考え、必要なものをだけを見極めることがポイントです。家事の代行サービスや食事の宅配サービス、デイサービスなどを利用して介護者の負担を減らすことも考えましょう。要介護者を一番に考えたとしても疎かにしてしまっては上手くいきません。介護者自身への配慮も忘れず、無理なく介護を続けられる環境を整えることが重要です。